「殿、利息でござる」のBlu-rayを見ました。
今年の5月14日から公開していたのですが、気づいたら終わってしまっており、残念に思っていたところ、レンタルが開始していたので、借りてみました。
駅に貼ってあった大きなポスターでは、ちょんまげ部分が「銭」になっていたので、お笑い映画かと思っていたのですが、まったくの大真面目な映画でした。
感触
まず非常にリアルに感じました。
街並みや建物、服装に違和感がなく、すっとストーリーに入ることができました。
また、身分の差も印象に残りました。
百姓は傘をさしてはいけないのですね。知らなかった。。。
ストーリー
磯他道史さん原作の【無私の日本人】に収録されている「穀田屋十三郎」の映画化です。
実際にあった物語だそうです。
舞台は今から240年ほど前の江戸時代の仙台藩吉岡宿。
当時の吉岡宿は生活に困窮しているものが多く、また、年貢以外にも伝馬役という藩主の荷物を運ぶという役目がありました。
それらの負担が大きく、住人が減り、住人が減ると残った住人の負担が増え、さらに住人が減るといった悪循環にありました。
そこでお上にお金を貸して利息を取って、伝馬役の費用にしよう。というのが話の趣旨です。
お金を貸すにもまずは元手が必要、かつ、貸すので、元手は帰ってこない。
必要な費用は1000両、現在の金額にすると約3億円という途方もない金額を百姓たちで苦労して用意していきます。
つづきはぜひ、作品を見てください。
キャスト
・穀田屋十三郎 – 阿部サダヲ:穀田屋の当主
・菅原屋篤平治 – 瑛太:茶師・菅原屋
・浅野屋甚内 – 妻夫木聡:浅野屋の当主
・遠藤幾右衛門 – 寺脇康文:吉岡宿の肝煎
・千坂仲内 – 千葉雄大:大肝煎
・穀田屋十兵衛 – きたろう:味噌屋
・早坂屋新四郎 – 橋本一郎:雑穀屋
・穀田屋善八 – 中本賢:小物問屋
・遠藤寿内 – 西村雅彦:両替屋
てっきり茶師が主人公かと思っていたら、穀田屋十三郎さんが主人公だったんですね。
超高速参勤交代リターンズ
今年の9月に公開された超高速参勤交代リターンズと同じ俳優さんが数名、出演しています。
あちらとは違って、ほとんどお笑いの要素はありませんが、シリアスもとても似合ってますね。
最後に
この映画はおすすめです。
泣けました。
自分のことより、村の人のこと。
また、子々孫々、決して奢らず、自らの行いを隠すこと。
しかも、いまだに家が存続していること。(9家のうち、1家だけだそうですが。)
いつか、このお店に行ってみたいものです。