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新海誠監督の作品
新海誠監督の最新作、「君の名は。」
非常に面白かったですね。
作品としては知っていたのですが、なかなか見る機会のなかった以下の
・秒速5センチメートル
・言の葉の庭
の2作品を見てみました。
短編集で賞をもらったところまでは知っていたのですが。。。
秒速5センチメートル
この作品は短編の3話で構成されています。
第1話 桜花抄(おうかしょう)
仲の良い主人公「貴樹」と「明里」の小、中学生のころの話。
「秒速5センチメートル」というのは、明里が貴樹に教えたもので、桜の花びらの落下速度だそうです。。
二人は仲が良かったのですが、小学校の卒業をして二人は栃木と東京で離れてしまいました。そして、ある日貴樹が栃木の明里に会いに行くという話です。
東京の風景や、電車が緻密に描かれています。このころからそういう作風だったのですね。
雪で遅延する電車、携帯のないころのもどかしさ、遅れていてもずっと待っている明里。
どれも魅力的に書かれていましたが、ちょっとストーリーの方向性がよくわからなかったですね。
その後、二人は小屋で一晩を過ごし、キスをして分かれました。
次の話が楽しみですね。
第2話 コスモナウト
なんと、主人公の貴樹は種子島に転向していました。
サッカーもやめて弓道部。種子島では普通なのか高校生でバイク(カブ)で通学。
貴樹に恋をしてるが、思いを伝えられない「澄田」と送信しないメールをただ打ち込む貴樹との学生生活の話です。
ここでもロケットの打ち上げシーンが迫力ある映像で描かれていました。
なぜ貴樹がメールを送信しないかは不明でしたが。。。
第3話 秒速5センチメートル
いよいよラスト。
貴樹はもう社会人になっています。
仕事もやめ、以前付き合っていた人とも別れたあとの話です。
明里ではない人と付き合っていたそうだが、「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われています。
貴樹はひたむきに仕事をし、気づくと何も残っていない自分に気づき、仕事を辞めたようです。
小学校のころ歩いていた踏切で女性とすれ違い、振り向きましたが、丁度電車が来て、通り過ぎた後には女性はいなかったところで終わっています。
女性はおそらく明里で1週間後に結婚式を控えているそうでした。
電車が通り過ぎなければ!!
とか考えてしまいますが、もんもんとした状態で終わってしまいました。
悩ましい。。。
言は葉の庭
主人公の孝雄は革靴の作成が趣味の東京在住の高校生。
雨の午前中は高校を無断で午前休し、新宿御苑でスケッチをする生活を送っています。
ある日、お気に入りの場所に向かうと先客の女性(雪野)がいました。
その女性の仲良くなっていく話です。
とにかく、新宿御苑の雨が凄くきれいに描かれています。
新宿御苑には2回だけ行ったことがありますが、それでもすぐにそこだとわかりますね。
主人公は革靴を作るのに、色々な工具を使ったり革を買いに行ったりしています。
自分も革細工をするので同じ工具を持っていたりして、非常に親近感を持ちました。非常に描写が細かいです。
最後はその女性の正体もわかり、
卒業したら女性に会いに行こう!
というところで終わります。
きっと雪野さんに手作りの革靴を渡していると思います。
あと、エンディングテーマ「Rain」いいですねー。
泰 基博さんですね。聞くのはドラえもん STAND BY MEの「ひまわりの約束」以来ですが、いい歌手さんですね。
まとめ
全体として、
・風景の描写が細かい。
・都会と田舎(山々)のギャップがきれい。
・主人公とヒロインが遠距離にいて、移動する描写がよい。
・ハッピーエンドまで書かれていない。
全6作作成されているので、残り3作も見てみたいと思います。
そして、細かい革細工の部分の描写を見ていて、また、革細工を作りたくなってきました。
最近ちょっとお休みしていたので。。。